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Yori-soe/刺繍

2021.03.31

Yori-soe/刺繍

    

ビーズで刺繍するJ’arrive!・糸で刺繍するsarie ks・毛糸で刺繍するYOOIという3人の作家でユニットを組み、刺繍でものづくりを行っている。ブローチやイヤリングなどのアクセサリー、がまぐちやポーチ等1点1点制作。2014年に開始し、個展やグループ展、関東の手創り市やイベント出店などを中心に活動中。手にとってくれた人にそっと寄りそう存在であるように想いを込めて。


なぜ職人になられたのですか?
            

-sarie ks 刺繍でできるデティールや色の雰囲気がすきで制作をしています。その世界観が日常的に使えたり生活の一部にも取り入れることできたらいいなと思って続けており、自分が職人だ、作家だという意識は正直あまり持っていません。


-YOOI 手仕事が好きで、毛糸の質感が好きで、がまぐちが好きで、つくることが好きで、地味な作業が苦じゃなくて…流れに身を任せ着いた先が今、という感じです。日常です。もう何年も続いていて、これからも続いていくんだなと最近よく感じます。


-J’arrive! 昔からもの作りが好きで、いろいろな素材で制作してきたのですが、刺繍はあまり触れたことのない技法でした。そんな中、ある刺繍作家さんの本に出会って、なんて楽しい世界なんだろう、刺繍ってこんなに自由でいいんだ!とすっかり心を揺さぶられてしまい、2014年に刺繍をはじめました。自分の頭の中で想像している色やかたちが、自分の両手に収まる広さと少しの時間があれば作り出せることがとても魅力的で、自分には合っている気がしています。


職人になってよかったこと、大変なことをそれぞれ教えてください。
            

-sarie ks さまざまな個性や感性があふれる時代に、自分の世界観に共感をいただき、作品を気に入っていただけたときはうれしいなと思います。日用品はいわゆる実用品、消耗品なので、”使われる”という意識でものをつくるのは難しいなと日々感じています。


-YOOI 安直ですがひとりの世界だけで満足してつくっていたものをかわいいと手に取ってもらうことはやっぱり嬉しいですね。わたしのつくったものに価値を与えてくれるのは手にとってくださる方々なので、そういう人々に出逢えることはつくっていてよかったなと思います。自分をアピールするのが苦手です。自己満足でつくっていた時間が長いので人からいいね!って言われるとそんなまさかみたいな変な謙遜とかしちゃって。本当は嬉しいんですが、ちょっとモジモジしてしまいます。そこでそうでしょ!って言えたらいいんですけど、これ私の人生の課題であり、大変なことのひとつです。


-J’arrive! 私が制作したブローチを購入してくださった方が愛用してくれていることを報告に来てくださったことがあって。そんなときは本当に作ってよかったなぁと。自分が作ったものが購入してくださった方との出会いだったり、そこからまた何かがつながっていくきっかけになることってあるんだなと嬉しく思いました。大変なことは、あまりいいエピソードはないのですが笑、とにかく集中力を途切れさせることなく作業を進められるか、です。


誇れる技術について教えて下さい。
            

-YOOI ひと針ひと針手刺繍し丁寧な仕事を心がけて仕上げています。地味な作業な上、繊細な作品ではありません。誰でもできることだと思うので誇れることかというとあまりですが、こんなに手間のかかることをやりたいと思う人はいないかも知れませんね。


-J’arrive! 誇れる技術というとなんだかおこがましいのですが、私は刺繍の技法の中でも主に”サテンステッチ”や”ロング&ショートステッチ”を使って制作しています。どちらも面をつくっていく刺繍なのですが、ちくちくと針を刺していると一本の短い線がどんどん面になっていき、彩りになっていくところがとても魅力的だと感じています。


制作時に意識していることや大切にしていることはありますか?
            

-sarie ks 色や形を決めてつくろうとするとどうしても自分の性格上、途中でつまらなくなってしまうため、あまり凝り決めずに直観的に刺していくことが多いです。なので同じものはつくれず、基本的に1点ものになってしまいます。その分、それなりに失敗も多いですが仕方ないので諦めています。


-YOOI 自分の気持ちが動くかどうかを大切にしています。刺繍していて楽しい・かわいい・手放したくない!と感じたものは自然と愛くるしいですね。これは不思議なのですが、自分がお気に入りのものはやっぱりお嫁にいくのも早いのです。


-J’arrive! わたし自身、身の回りに好きなものを置いたり、お気に入りのアクセサリーを身につけたりすることで一日がんばろう!と思えるので、毎日のなかで、自分がつくったものを身につけることで軽やかな気持ちでお出かけしたくなるような、なんだかそばに置いておきたくなるような、少しほっとできる空気や瞬間をつくるきっかけになれたらそんな嬉しいことはないな、と思いながら制作しています。


制作の上でこだわりを教えて下さい。
            

-sarie ks 技術というわけじゃないですが、色の感覚は大切にしています。


-YOOI 装飾の一部ではなく、テキスタイルとして刺繍をすることです。一面に刺繍した生地をカバンや小物に仕立てることをコンセプトにしています。これだけは続けたいことですね。


-J’arrive! 刺繍を始めてからはずっと自己流で制作してきたので、あまり型にはまらず自由で柔軟に、イメージしたものをよりよいものにすることを考えています。なので技術的にあまりこれといったこだわりはないのですが、しいて言うなら型にはまらないようにするということでしょうか。


ご覧いただいている方へのメッセージをお願いします
            

-sarie ks これなんだろ?よくわかんないけどかわいい~って思ってもらえたらうれしいです。


-YOOI この一年で生活ががらりとかわり、おうちにいる時間も多くなりました。わたしも生活の基盤となる衣食住を整える重要度が高くなり、お気に入りに囲まれた生活は心も満たされると尚更実感しています。わたしたちのコースターが心が安まるひととき、しあわせな時間の一部になりますようにと心を込めてつくりました。


-J’arrive! 自分が作ったものが、手にしてくださった方の生活の中でなにかいい刺激だったり、心地よさだったり、いい時間を送るための要素のうちの一つになれたらとても嬉しく思います。


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